仕事の楽しみ方

皆さん、こんにちは‼

今週は暖かい日が続きましたね。

 

実は昨日、恒例になります当社のゴルフコンペがありました。

毎年11月第一土曜日に、滋賀県の信楽カントリー倶楽部で開催をしています。

信楽は、信楽焼で有名な所ですが、山間に位置し近畿でも寒い地域でも有名です。

従って、例年のゴルフコンペは肌寒く、冬装備をしなくてはならない‥‥‥という事もままあります。

しかし昨日は、曇りではあったものの、気温が高く、半袖でもゴルフが出来る位の陽気でした。

ただ、残念ながら陽気とスコアはなかなか比例しませんが‥‥‥。

話は変わりますが、先人や成功した方々から聞く話として「まず何事においても自分自身が楽しみなさい‥‥‥」こんな言葉をよく耳にします。

つい最近テレビのドキュメンタリーを見ていて、また改めて「楽しむ」の意味が分かった感じがします。

少しご紹介します。

その人は、日本の若い女性の方で、メイクアップデザイナーを目指し、アメリカで頑張っておられます。

もう少し砕いていうと、アメリカ映画の聖地、ハリウッドにおいて、有名俳優達のメイクを担当する‥‥‥そんな仕事を目指しておられるのです。

彼女は、母1人‥‥そして自分の2人家族で育ちます。

長じて母の思いや、自身も母の側に居たいという考えから、大学を卒業後、歯科衛生士の道に進まれました。

非常に素直で優しく、親思いの女性です。

しかし、数年後、ある映画を切っ掛けに「メイクアップの仕事をしたい‥‥‥」という思いから、母の反対を押し切り、単身アメリカへ渡ります。

「成功するまでは日本に帰らない‥‥」そんな思いだけを持って‥‥‥‥。

渡米した当時、言葉はおろか、メイクアップの技術もツテも無い状況だったそうです。

それから、その目的に向かって進む事になる訳ですが、事はそんなに単純なものではありません。

何度も何度も過酷な状況に追い込まれます。

反対を押し切ってアメリカに来た以上、母に泣き言をする訳にもいきません。

そんな折り、ハリウッドでメイクアップデザイナーとして活躍をされている日本人女性がおられる事を耳にします。

すぐさま、その日本人女性に会いに行きます。

自分の思いや志を話し、技術指導をして頂ける事になりました。

その日本人女性は80歳になられますが、今も若々しく第一線で活躍をされています。

若い時の自身と重って、彼女を「何とかしてあげたい」と思われたのでしょう。

また、彼女自身も嫌みな所が無く、本当に真っ直ぐで、素直で思いやりのある人柄だという事も、その女性の心を大きく揺さぶった要因である様にも思います。

その後、彼女はお金も無いという状況でしたので、その80歳女性の豪邸で居候をさせて頂く事になり、技術指導を受ける事になりました。

彼女は役割として、一応食事を作る事になっているそうですが‥‥‥‥。

それから徐々に知識と技術を磨き、自身で営業活動もしながら、少しずつではあるものの、周りから認められる様になり、現在は仕事も増えつつあるそうです。

アメリカでは特に自身を売り込まないと、仕事ももらえないとの事でした。

そこで、番組ディレクターがこんな質問をしました。

「何故?女性の方に仕事を紹介してもらわないのですか?」

彼女は、「私自身、認められる位の技術が身に付けば、きっと紹介をして頂けると思っています。

私自身の技術は、まだまだだという事は実感していますし、これではハリウッドの一流俳優のメイクアップは出来ません。

今、それをお願いすると、逆にその方にご迷惑をお掛けする事になってしまうと思います。

しかし、私自身もどんどんキャリアを重ねる為に、営業活動をして、今の技術を認めて頂き、仕事を下さる所で実践を積み重ねて行かなければならないと考えています。

そうすれば、やがて認められる位の技術も身につくと思います。

ただ教えて頂いて、何もせずに、ご紹介を待つというの、ちょっと違うと思います。」‥‥と。

彼女は今、自身の目標に向かって歩んでいます。

そして夢は成功を収め、母をアメリカに呼び、一緒に暮らす事‥‥‥だそうです。

 

こんなドキュメンタリーでした。

その中で本日の本題「楽しむ事‥‥‥」‥‥私はこの様に感じました。

 

最初のスタートは「こんな事をしたい‥‥‥」という事から何事も始まります。

仕事においても同様です。

最初に入る会社‥‥‥する仕事‥‥‥不安もありますが、最初は、少しのワクワク感があるものです。

 

しかし、時が経つと、「こんなはずじゃなかった‥‥」‥‥なんて思う事が殆どです。

 

彼女も同様です。

 

「メイクアップデザイナーの仕事がしたい‥‥」‥‥アメリカへ‥‥不安でも‥‥ワクワク‥‥‥しかし、行ってみると挫折のオンパレード‥‥‥‥‥。

 

こういう事です。

私自身も同様でした。

また、今も尚、新しい事に対しては‥‥人生も仕事も同じ気持ちの繰り返しをしています。

 

では‥‥‥楽しむ為には⁇

 

私はこの様に考えています。

 

楽しむ為には‥‥‥ちょっと待てよ‥‥‥楽しめていないとするならば、楽しめていない理由があるのではないか?

 

楽しめていない理由とは何か?

言い方を変えれば「不安な理由」とは何か?という事です。

これが無くなれば「楽しめる」という事になります。

答えは簡単でした。

楽しめ無い理由(不安な理由)は2つです。

1つは、情報を100%把握していない!

情報が中途半端だと、間違った方向に進む事にもなりますし、蓋を開ければ全然話が違う‥‥なんて事になってしまいます。

これでは、不安を増幅するだけです。

全体像を把握し、これで絶対間違いが無い‥‥という確信を得る事‥‥そうすれば誰に突っ込まれても動じる事は無くなり、不安は解消されるハズです。

 

上述の彼女は情報把握の中から、日本人女性がその世界で活動をされている事を知り、その女性とコミュニティーを図れた事‥‥これが不安を解消出来た大きな要因だと思います。

 

2つ目は、必要技術(スキル)を身に付けていない!

楽しめない理由‥‥‥この2つ目が一番の原因である事が殆どです。

 

仕事を楽しんでしている方々を見ていると、それがよく分かります。

営業にしても、購買にしても、経理、総務、人事、配送、製造など、どの職業や職種においても本質的な学問・知識が存在します。

そしてそれをブレークダウンして行くと、プロセスからタスクへと紐解いて行く事が出来ます。

そのプロセスやタスクにも、同じ様に本質的な知識とハウツーが存在しているのです。

最低限、まず自身が携わっている仕事については、本質的な知識‥‥‥それをブレークダウンしたプロセスとタスクの知識は身に付けなければなりません。

それを理解し、訓練し、実践を積み重ね、結果を得て、スキルアップして行く‥‥‥これが楽しむ事において一番重要であると考えます。

逆に楽しめていないなぁと思う人達は、圧倒的にここが足らないと感じます。

私達はプロとして、楽しむ事も去る事ながら、自身の責任においても、実行しなくてはならない事ではないでしょうか?

 

上述の彼女の場合、知識も技術も無いままに渡米し、日本人女性からメイクアップの本質的な知識を学び、そして技術を教えて頂き、その結果を得る為、彼女なりに営業をしながら実践を積み重ねて行っておられます。

一流と呼べるには、まだまだかもしれませんが、着実にキャリアアップしている様に思います。

 

私も日頃、社員達に言うのは、こういうプロセスが重要であると言っています。

 

そうすれば、やらされている感ややっつけの仕事では無くなり、少しでも充実した‥‥‥楽しめる仕事になると確信していますし、結果も後から付いて来るものだと考えているからです。

 

次元の違う話を私の例えで言うと、冒頭のゴルフコンペ‥‥‥。

皆さんの仕事を思い浮かべながら、重なり合わせてみて下さい!

 

私は球技が好きというのもあり、ゴルフが出来るとなると、前日は少しワクワク感があり楽しみです。

 

しかし、いざ実践‥‥‥‥。

 

最近、実践から遠のき、訓練(練習)もままならず‥‥‥以前の様に実践が多い時は、それなりのスコアだったものが、現在は100以上を簡単に叩いてしまいスキルダウン‥‥‥。

 

残念ながら、こうなるとゴルフを本気で楽しめていない自分がいます。

 

原因はスキルが足らないという事です。

 

これを再び楽しめる様にする為には、まず訓練‥‥そして実践‥‥この量と質を高め、スキルアップする事しかないのです。

 

そこで止まっていたのでは、いつまでも楽しめ無い‥‥‥ただゴルフをしているだけ‥‥‥こんな事になってしまいます。

 

要は、現在の自分より、スキルアップを心掛ける‥‥‥こう言う事です。

 

仮に120の人が110になった‥‥‥嬉しいはずですし、きっとゴルフは楽しい‥‥となっているハズです。

最初はこれでいいのです。

110が100に‥‥‥そしてやがて80台で‥‥この訓練と実践の繰り返しによるスキルアップをして行く事‥‥。

 

そこまで行くと、アマチュアゴルフにおいては、認められる様になり、自分にも自信が持てる様になって、その世界では堂々と色々な人達とコミュニティーを図れ、楽しむ事が出来るのです。

 

最後に、彼女の言葉をご紹介します。

「最初、何も分からず、ただメイクアップの仕事がしたいと言う思いだけで、アメリカまで来てしまいました。

来た瞬間から、当初の薄っぺらな思いは、現実の前に掻き消され、自分が何も知らない‥‥何も持っていない事に気付かされ、不安で不安で仕方の無い毎日を過ごしていました。

ここから逃げ出したい‥‥いつ日本に帰ろうか?そればかりを考えていたものです。

自分がしたいと言っていた事なのに‥‥‥。

ある時、縁があってお世話になる様になり、一から知識や技術を教えて頂き、それを実践するうちに少しずつ認められ仕事をもらえる様になりました。

まだスチール写真撮影時のメイク直し位の仕事ですが、今は漸く本当に仕事が楽しい‥‥と心から感じられる様になって来ました‥‥。」‥‥と。

彼女の人柄や考え方、そして今の謙虚なスキルアップを重ねる中で、近い将来、必ず成功すると私は思います。

 

何も彼女が特別ではありません。

誰もが少し考え方や行動を変えるだけで、彼女の様に仕事を楽しめる様になるハズです。

 

私も改めて気付かされましたし、是非皆さんにおかれましても、ご参考にしてみては如何でしょうか?

 

www.monocoto.life