金本選手引退

皆さん、こんにちは!

私は今、東京に居ます。

朝晩は涼しいですが、日中は予想に反して、残暑が厳しい、そんな感じです。

「暑さ、寒さも彼岸まで」といいますので、来週末には気候が少しずつ変わって来るのではないか?と思うのですが……。

さて、先日、プロ野球界の鉄人と云われた、阪神タイガースの金本選手が今シーズン限りでユニフォームを脱ぐとの発表がありました。

いずれ近いうちに、その様なことがあるとは誰もがわかっていたこととは思いますが、阪神タイガースファンのみならず、一応に、驚きと衝撃が走ったのではないでしょうか?

金本選手は鳴り物入りで入団した訳でもなく、また、体格的にも球界においては、決して恵まれていたとは言えません。

その中で、不屈の精神と努力によって、44歳になるまで、現役を続け、しかも第一線で活躍をされて来たことを考えると、頭が下がる思いです。

積み重ねて来た記録は、全て一流を示すものではありますが、中でも連続試合出場や連続無併殺打は、金本選手の生き様や姿勢、考えを如実に顕していると思います。

監督から見ても、これほど頼りになる選手はいません。

如何なる時でも試合に出続けてくれて、全力プレーを心掛け、後輩達の模範となり、且つ、安定した成績をコンスタントに叩き出してくれるのです。

チームには柱が必要です。

一時的に活躍をしてくれる選手も必要ではありますが、その選手ではチームの柱にはなり得ません。 安定感が無いのです。

金本選手が居てくれれば、監督は安心して彼をチームのベース・核となるポジションに据えることが出来ます。

これがどれだけ心強いことか……。

会社においても同様のことが言えます。

一時的に成績をあげてくれる社員も必要で有難い訳ですが、金本選手の様に、常に全力プレーで、後輩達の模範となり、安定した成績を納めてくれる社員は、当然ながらチームの柱となり、会社のベースを支えていってくれる貴重な存在です。

安定した計算出来る成績が見込めるから、会社として、「人」・「物」などの投資やガイドラインの整備、制度設計を計画的に実行して行くことが可能になって来るのです。

従って、会社においては、金本選手の様な人材を目標に自身が成長していかなければならない訳です。

私達は、プロ野球界のどの球団よりも常勝軍団でなければなりません。

プロ野球界も厳しいとは思いますが、私達の社会では、より以上に「負け」は許されません。

金本選手の様な人材を多く輩出出来る企業は、ベースの部分で安定感があり、且つ、これからも成長を続けて行くことと思います。

金本選手の記者会見において、「最初の3年間は辛かった…」という内容の話しがありました。

恐らく、体格的にも劣っているとの自覚から、最初の3年間、プロとして闘える、ある一定のレベルまで相当の練習を己に課したのではないか?と考えます。

淡々と練習をこなしていたのでは、その成長が遅くなりますし、勝負の厳しい社会では、3年位までに一定のレベルに到達をし、結果を残さなければ、クビになってしまいます。

そういった意味で、精神的にも肉体的にも、最初の3年が一番辛かったのでしょう。

「石の上にも3年」という諺がありますが、本当にガムシャラに、一心不乱に3年間実行すれば、私の経験上からいっても、大概、形になって来るものです。

そして、金本選手の「本当の凄さ」は、その後も、たゆまぬ努力と準備をし続けた所にあると、私は思います。

一流選手の仲間入りをした後も、いくら食事会や飲み会があったとしても、自身に課したトレーニングがある場合は、途中退席をして、トレーニングをしていたと聞きます。

やはり成功をするには、成功をする理由があります。

かのイチロー選手も然りです。

誰よりも早く、決まった時間に球場入りし、入念なストレッチ、準備をしっかりして試合に臨んでいます。

成功するには、成功をするだけの準備が出来ている訳です。

私達の世界でも、目標を達成するには、達成する為の、レベルと周到な準備と計画が必要ということです。

最初の3年は、ガムシャラに、量をこなし、ある一定のレベルまで自身を引き上げなくてはなりません。

淡々と少ない量をこなしていたのでは成長のスピードは上がりません。

そしてその後も、営業においては、淡々と日に1~2件を商談するのではなく、4~5件、商談をしなくてはなりません。

それを可能にする準備・初動活動に時間を割り当てなければならないということだろうと考えます。

また1人、また1人とプロフェショナルと呼ぶべき人が引退をし、球界も寂しくなっていきますが、残された現役の選手達は、金本選手の姿勢、考えを教訓として、野球界を盛り上げて頂きたいと思います。

私達もまた、世界は違いますが、学ばなければならない所が多々あります。

成功する準備をしっかりと実行して行きたいものです。