【第28弾】 ブランド戦略は上位戦略

ブランド戦略とは何か?

この問いに明快に答えられるでしょうか?

例えば、ブランド戦略に長けた企業の経営者は以下のような発言をしています。
「会社のブランドは人の評判に似ている。難題に必死に取り組む事で得るものなのだ」
………ジェフ・ベソス(アマゾンCEO)

「情報が完全に過多になり、人々が日々受け取る情報に圧倒されている世界では、ブランドが更に重要になる。人々には、日常生活の全ての事柄に選別している時間はない。ブランドはその選別を助けてくれる」………スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)

「リーダーにとって、ブランドをしっかりと定義することは、社内の力を合わせるという意味で極めて重要です。
デザイナー、エンジニア、生産、物流、マーケティング、広報といった部門を1つにまとめ、一体感を生む事が出来るからです。
1つのブランドを定義する事で、ベクトルが同じ方向を向くのです」
………カルロス・ゴーン(日産自動車会長)

 

これらの経営者の発言からもわかるように、ブランド戦略の意味とは、「高級ファッションブランド」でもなければ、「広告宣伝の戦術」でもありません。

企業におけるマーケティング活動そのものを規定する
『上位概念』『上位戦略』なのです。

まず経営者自らブランド戦略を腹落ちさせ、トップダウンでなければ「企業ブランド」を作り上げる事は出来ないのです。

ブランド戦略は?


ブランドとは、消費者の感情移入が伴ったモノやサービスでなければならない。


ブランディングとは、出来るだけ多くの人に、出来るだけ強い感情移入を形作って行く全社の取り組みでなければならない。

そして……
その成果は衝動買いを越えた指名買いによるロングセラーとなる。

マーケティング担当者に「ブランド戦略とは何か?」と尋ねると答えに詰まる人は意外と多い………。

その中で一番多い答えが「知名度の向上」……
それ以外は?と尋ねると、やはり考え込んでしまう…………。

【何故?ブランド戦略を行うのか?行なわなければならないのか?そのブランド戦略によって、どのような会社にしたいのか?どのような会社を目指すのか?】

この根本的な問いかけを繰り返し繰り返し行いながら、社長以下全社で会社のブランド戦略を定義しなければなりません。

これにより、ブランド戦略は全ての上位概念・上位戦略となるのです。