思考回路

皆さん、こんにちは!

早くも8月になりましたね。

それにしても暑いですね。

もうこの言葉しか出て来ない感じです。

私が小さい頃は、35度を越えることはなかったと思いますが、今では当たり前の様に35度を越えます。

これからまた何十年かが経つと、もしかすると「今日は35度か、ちょっと涼しく感じるねぇ」という感じで、当たり前の様に40度を超えているのかもしれません。

この事も日々の変化には気づかないわけですが、全世界の人達が考えなければならない重要課題ですね。

さて、私達の会社では毎月末の土曜日は出勤日になっています。

その日は、月次報告や会議を行うわけですが、更にもう1つ、コンサルタントの先生に来て頂いて勉強会を開いています。

7月におきましても、月末の7月28日土曜日に勉強会を実施しました。

この勉強会もかれこれ約7年になります。

昨今では大手においても毎月定期的な勉強会は珍しく、しかも受講する際は個人負担になっているところもあると聞きます。

また、勉強会だけでなく、会計事務所の先生からは、「社長のところは、社員達の現在・将来に時間とコストを大手以上に掛けていますね。これだけの事をして頂く社員の皆さんは幸せですね。」と恐縮ですが、感心されています。

ただ、社員達においては比較するすべもなく、大金持ちの家に生まれた子どもは、その生活が当たり前の様に、当社においては今の現状が当たり前ですし、表面上の事でしか判断出来ない部分がありますので、会計事務所の先生の客観的な見解は理解出来ないかも知れませんが………。

それはそれとして、当社の社員は当時、全ての部署において、維持管理業務をするだけで、仕事に対する基本的な考え方やHow To、専門知識、経営感覚が希薄で、自己啓発に任せてもなかなか成長していない側面がありましたので、私が社長に就任して暫くしてから、勉強会を始めたのでした。

7年前と比較すると、「随分と成長したなぁ」と率直に感じます。

外に出しても、恥ずかしくない、堂々と渡り合える人達も増えつつあります。

しかし、その成長スピードは、今の時代を考えると遅いと感じています。

かなりの時間とコストを掛けても、何故成長スピードが遅いのか?

勉強会や日々のミーティングでの知識や情報が活かされていないのではないか?という疑問をずっと感じていました。

活かされていなければ結果として無駄ではないか?と。

また、以前のブログにも書かせて頂いた通り、前期においては過去最高の営業利益が計上出来ました。

しかし、一方で、前期の経営方針「〇〇の構築」や行動指針「〇〇しよう」といういわば定性的なところは、何故か社員達の意識も薄く形に変わったモノは殆ど無いという状況でした。

経営目標という定量的な数字は大筋でクリア出来ましたが、定性的な目標は全て未達ということです。

経営方針や行動指針は、その期に形にしなければならない定性的経営課題です。

これらを形にすることで、仕事の方向性や仕組みを確固たるものにすることが出来、仕事の無理、無駄を省くことになり、更なる効率化や精度アップをもたらしてくれます。

そのことにより、定量的目標もより達成しやすくなるのです。

定性的な目標は別物ではなく、全て定量的目標を達成する為の手段としてリンクしているのです。

その事をまず理解しなければなりません。

定性的な目標が達成されないままだとすると、定量的目標達成の手段がなくなるわけですから、今結果が出たとしても、やがては必ず結果が伴わなくなって来ます。

この様な事も上述の勉強会やミーティングも、何故?形に変えることが出来ないのか?という疑問を前回の勉強会での社員の様子を見て、ようやく発見出来ました!

社員達は先生の話しを聞きながら、ノートをとったり、頷いたりしています。

私はというと、別にノートをとるわけでも、頷くわけでもありません。

他の人から見たら、何か考え事をしてる様に見えるかもしれません。

「あっ!そういう事か!」と思いました。

社員達は、その知識や情報を知ることに注力をしていて、自分が納得出来れば「これは、もうわかった」という事で、わかったつもり、知ったつもりで思考が止まってるという状態なんだなぁと思いました。

私もよく考えると若い頃はそうでした。

仕事とは?ということに気づいて以来、約25年間、情報や知識を得る機会に恵まれ、その事が必要だと判断した場合、私の思考回路は、その話を聞きながら、「この情報と知識を如何にして会社に落とし込む事が出来るか?」とより具体的なシュミレーションを始めながら聞く様な習慣になっていましたので、以前の思考回路をすっかり忘れていました。

情報や知識は「わかったつもり」「知ってるつもり」では、何の役にも立ちません。

仕事をする上で大事なことは、教えて頂いた情報や知識をどのようにしたら役立てることが出来るのか?形に変えることが出来るのか?です。

やって駄目なら、止めたらいいわけです。

やりもしないで、出来ない理由をあげつらったり、何もしない無用な時間だけが過ぎ去って行くより、数段価値のあることです。

社長であれば、会社にどのように落とし込むか?部長であれば部門に…課長であれば部署に…個人であれば自身の活動に…

各々が各々の与えられた立場で、形に変えて行く意識と努力を重ねて行かなければならないのです。

知り得た知識や情報を自らが形に変えて行く具体的な方法、そしてその実行というところの意思、仕事のメリハリ、実現スピードが乏しいが故に成長が遅くなるのだと思います。

聞く時の思考回路を活動レベルまでシュミレーションしながら落とし込む事で、形に変える意識やスピードが開花される筈ですし、これを繰り返し繰り返し行う事で習慣化出来ればその成長スピードは格段にあがると思います。

一度皆さんもその様な事を意識しながら人の話に耳を傾けると新しい発見があるかもしれないですよ。