仕事文化
皆さん、こんにちは!
スカッとした晴れ間は少なく、曇り空が続いています。
このまま前線が伸び、停滞して梅雨に入るかも?ということです。
そう言えば会社の前の田んぼでは、一部田植えが始まろうとしています。
もうその様な時期ですね。
さて、話は変わりますが、日本には仕事において独創的な文化というべきものがあります。
日本の「営業」は、英語でも「エイギョウ」と表現されていますし、「改善」もまた、「カイゼン」と表現されています。
日本の営業や改善は、ただ単に英訳によって納まる概念ではなく、日本の仕事文化によって培われた独自の価値であると世界中の誰からも認められた為、「エイギョウ」「カイゼン」と表現される様になったのです。
この様な独自の価値が日本という会社を世界に通用する企業に押し上げたと言っても過言ではありません。
日本において世界的企業の1つであるトヨタ自動車工業の生産方式の創始者に大野耐一(おおのたいいち)氏と言われる方がおられました。
彼は生産現場において、ムダの排除に取り組みました。
まず、加工過程にある製品が流れて行く様子を観察することから始めます。
次に、実際に加工している時間と運搬や停滞など加工していない時間との計測をして行きました。
加工をしている時間は付加価値を生み出す時間ですが、運搬や停滞といった時間は何ら付加価値を生みません。
そして、その結果、加工時間を1とすると、付加価値を生み出さない時価は300もあることを発見したのです。
この発見から、彼の「カイゼン」が始まり、よく知られている「ジャスト・イン・タイム」や「カンバン方式」を発案・構築し、トヨタ独自の価値を生み出し、世界的企業に成長して行くのです。
全ての始まりは、与えられた仕事を処理するのではなく、その中でも常に問題意識を持ち、「観察」することなのです。
そして、「気づく」ことです。
これは、何も生産の場だけではありません。
営業における様々な業務にムダはないか?など、ありとあらゆる現場において通用する話です。
私達は社内教育において、エジソンや松下幸之助を育てることは、まず不可能です。
しかし、社内教育によって仕事文化に目覚めさせてあげることは可能であると考えています。
人生において一番長い時間を仕事と共にします。
それがつまらないものであれば、人生そのものが、満足感や充実感すら得ることが出来ないのではないか?と思う位です。
これらに目覚めさせてあげ、前向きに仕事に取り組むことで、働く意味や生き甲斐を感じてもらえれば、私自身、このうえない喜びであります。
私の様な、凡人でわがままで自分勝手な男でも「気づいた」のですから、私共の優秀なスタッフなら、時間の差こそあれ、必ず「気づき」、仕事や自身の人生を切り開く力としてくれると確信しています。
全ての仕事を1人で行うことは不可能です。
働く為の3要素は、「気づく」「気配り」「気を遣う」といいます。
まずは、1人1人が、自分の持ち場において、問題意識を持ち「気づく」ことではないでしょうか?