人事育成評価制度(目標管理)

皆さん、こんにちは!!

ここ数日は過ごしやすい気候ですね。

日も一時よりは随分短くなりました。

もう8月も終わりと云う事もあり、少し秋の気配を感じる今日この頃です。

さて、現在、私達の会社では、人事育成評価制度の見直しを行っています。

簡単に云えば各々、目標を設定して頂き、その達成度合いを評価すると云うものです。

所謂、目標管理と云う事になる訳ですが、恐らく多くの方々はネガティブな捉え方をされているのではないでしょうか?

何故なら、「上層部 が一方的に設定した目標の進捗を機械的に管理し、業績評価している」と考えている人が殆どだからです。

元来、目標管理と云うものは、そうではありません。

かのドラッカーは「自己管理による目標管理」と表現されています。

すなわち、自己目標管理と捉えるのが本質で、自身の目標の為に、まずは自らが進捗を管理し、その過程において課題や問題が生じた場合、管理者の助力を仰ぎながら、その自身の目標を達成して行く、これが目標管理における「あるべき姿」で、それを繰り返し行う事で自身も成長すると云う訳です。

だから、人事育成評価制度なのです。

従って、自己目標管理では、日常業務やあまり高くない目標は当然ながら対象外で、それを目標にしても自身の成長は見込めません。

何故なら、わざわざ目標に掲げなくても、自身の今の実力ならば、注力をせず行えるからです。

また、設定する目標が上述の様な内容ですと、どれだけ個人が集まったとしても、烏合の衆となり、組織貢献と云う大きな成果には繋がりません。

よって自己目標設定は、 ①会社方針やトップダウンによる上位目標を示す事。

②自身が力を発揮出来る仕事を見出だし、自身の能力開発と業績向上に繋がる目標を設定する事。

この2つの接点となる様な目標にしなければならないのです。

そして、それを実行して行く事で、自身の壁に当たり、管理者の助力を仰ぎながら、達成して行く事で自身も成長し、会社への貢献度も上がり、強いては高く評価を受け、給与も上がって行くのです。

これが、本来、人事育成評価のあるべき姿です。

決して、一方通行の話ではないのです。

例えば、野球でも、サッカーでも、今の自分として、出来る技術レベルがあり、その中で出来る事を目標にしていても、自身の成長は見込めないですし、その様な人達ばかりでは、当然チームも強くなる筈はありません。

まずは、各々が、レベルアップする為に、自身のレベルより高い目標を設定し、その達成の為に、実現性の高い道筋を描かなくてはなりません。

そして、それを実行して行き、壁に当たった時は、コーチや監督にアドバイスを貰いながら壁を乗り越え、その繰り返しによって、自身の高い目標をクリアして行く訳です。

チームメイトが各々、自身の目標をクリアすれば、チーム力が上がり、より高い位置で試合が行える様になるのです。

チームに何々が無いから出来ない……。

チーム自身に実力が無いから勝てっこ無い……。

では無く、まず1人1人が、自身としての自己管理目標を達成する。

各々が、成長し、達成すれば、今までチームとして出来なかった部分も出来る様になり、必ずチーム力がアップしている筈です。

ネガティブな捉え方や考え違いな捉え方、また、やらされている感の受動的な捉え方をしていても、自身も含め、いつまでもチーム力が上がる事はないのです。

その様な繰り返しですと、いつも表面上の言い訳に終始し、自身の事は棚に置いて、出来ない理由を他に求め、愚痴や不平だけを口にする事になります。

誰かが、やらなければチーム力は上がりません。

自己目標管理の下、全員が達成出来る様になればチーム力は飛躍的にグンと上がります。

この人事育成評価制度の本質を理解し、各々が、実行すれば、自ずと結果はついてくるものです。