不満男⁉︎

皆さん、こんにちは‼

今週も愚図ついた天気が続きましたね。

気温も随分と低くなり朝晩は寒い感じさえします。

ただ、今週末からは秋雨前線の活動も和らぎ、天気も回復する見通しとの事です。

9月の各週末は雨や台風に見舞われましたが、この土曜日曜は行楽日和ではないか?と思います。

9月最後の連休をどうぞお楽しみください!

さて、話は変わりますが、田中角栄という人物をご存知でしょうか?

恐らく、若い方々であっても一度は名前を聞いた事があるのではないか?と思います。

田中角栄はご周知の通り、日本が生んだ希代の政治家です。

私も最も好きな政治家です。

没後25年を経過した現代においても、ロッキード事件により失脚したとはいえ、その功績は色褪せる事なく、根強い人気があります。

少し生い立ちをご紹介しますと、1918年新潟にて生を受けます。

父の度重なる事業の失敗から極貧生活を余儀なくされ、高校進学はままならず、中学を卒業後、土木工事の現場で働きます。

紆余曲折を繰り返しながら建築事務所を開設‥‥‥1942年結婚‥‥奥さんの実家の土木業を引き継ぎ、「田中土建工業」を設立‥‥業績を伸ばす中で会社顧問であった進歩党代議士への献金を切っ掛けに政治の世界へ‥‥‥初出馬は落選するも、第23回総選挙において見事当選を果す‥‥時に田中角栄29歳。

その後、自民党幹事長、郵政大臣、大蔵大臣、通商産業大臣を歴任し、第64.65代内閣総理大臣に就任‥‥日本列島改造論を旗印に高度経済成長の牽引を果たすも、ロッキード事件により失脚‥‥‥1993年75歳の生涯を閉じる。

掻い摘んで言うとこの様な生涯で、波瀾万丈の人生です。

しかし、高学歴、そしてエリートで庶民感覚離れした政治家と違って、中卒で極貧生活をされ、常に庶民、国民目線を持ち合わせておられたから、今も尚、「平民宰相」として国民に人気があるのかもしれません。

その田中角栄は仕事に対する心情として、常に次の事を心掛けていたと言います。

「愚痴は飲み込み、黙して働く‥‥‥‥‥

不満男は、どこにいても不満の種を探す。

愚痴は飲み込め‥‥黙々と汗してみる事だ。

誰かが必ず見ている。

人生は努力と運で決まる。」

苦労を重ね首相まで登り詰められた方からして、重みのある言葉です。

ビジネス社会でも、文句とイライラがスーツを着ている様な不満男がいます。

上司と部下の関係、仕事の質や量、人事などなど‥‥‥あらゆる事が気に入らず不満や愚痴を言う人達です。

田中角栄はこうした人間を最も嫌い、自身もそうして来た様に、黙って仕事に汗をかく人物を抜擢、登用したと言います。

若き日の小沢一郎を買っていたのも、そのあたりが大きな理由です。

会社であっても上司はまず、様々な仕事の場を与え、その様な点を観察し、取り上げるべきか?否か?の判断をしているはずです。

また、田中角栄が幹事長時代、早稲田大学の学生達にこの様な事を言われています。

「君達ね、自分の置かれている立場に有難いと思わんとダメですよ。

不平や不満、愚痴ばかり言っているヤツは、人生終わるまで不満を抱き続ける人間になるぞ。

社会が悪い、会社が悪い、他人が悪い、政治が悪いなんて言って、一体てめぇに何があるんだ。

人、社会、会社に貢献出来る様になってから言うべしじゃ。

それまでは、愚痴は飲み込み、黙して働く事じゃ」‥‥‥と。

今現在の立場を有り難く思いなさい‥‥‥‥これを心底思えれば不満や愚痴は出て来ないものです。

もう1つ、言葉を引用しますと、政治家で高橋是清という人物がいました。

この方もまた、田中角栄同様、波瀾万丈、不遇の前半生を跳ね返し、逆境から総理大臣まで登り詰められた方です。

大正から昭和初期の資本主義をリードされた方で、総理大臣を務めたのち大蔵大臣に就任された事でも有名です。

田中角栄と酷似している感があります。

高橋是清は「仕事を本位とすれば、その仕事がどうであろうが、いかに簡単で取るに足りないものであろうが、ただ一心に務めるばかりである。

こうすれば、どこに不平の起こるべき原因がない。

不平とは自分本位から来るものと心得るべし。

栄枯盛衰は世の常‥‥順境はいつまでも続くものではない。

いずれ訪れる逆境の時でも、この心構え1つで順境ならしめる事が出来る」‥‥と。

逆境な時ほど、不満や愚痴は多くなるものです。

しかし、人生も仕事も順風満帆な時ばかりではありません。

逆境な時こそ、「愚痴は飲み込み、黙して働く」‥‥この事が肝要で、その心構えを貫く事で、運も味方し、再び順境の道を歩む事が出来ると言われています。

田中角栄も高橋是清も、前半生ご苦労をされた分、考え方においても、地に足がついている感じがします。

自らがそういう考えで、且つ自らの行動で背中を見せて来られたので、人々の心に今も尚、残っているのでしょう。

自戒も含め、是非見習いたいものです。

最後に田中角栄さんの言葉をご紹介します。

「不満男は不満が解消されると、すぐまた、次のネタを探す達人だ。

これでは人が寄って来ない。

ストレスを溜めるだけで、身体にもいい訳がない。

得する事は何もないと知るべしじゃ」

                                               田中 角栄