「‥‥らしさの追求」は会社を強くする習慣‼︎

皆さん、こんにちは‼

今週も寒かった訳ですが、木曜金曜と気温が上がり少し息をつけた感じでしたね。

東京では20℃近くまで気温が上がったと言います。

三寒四温‥‥‥季節は着実に春へと進んでいます。

さて、話は変わりますが、ここ何週か?ブランディングについて話をして来ました。

本日は一社ご紹介をさせて頂きたいと思います。

その会社は、枚岡合金工具株式会社と言います。

部品の金型を設計・製造している典型的な町工場で、私もそこの会長とは面識があります。

ブランディングとは「‥‥‥らしさの追求」だとお話ししました。

その会社も、「ある‥‥らしさ」を追求して倒産の危機から脱しました。

彼らが追求をしたのは3S(整理・整頓・清掃)です。

その会社は、バブル崩壊以降、お客様の数は激減‥‥残ったお客様からは値下げ圧力が掛かかり、背に腹は変えられず、利益率の低い仕事も受注するようになったと言います。

そうなると当然、会社の利益は年々目減りをし、その結果赤字転落です。

「このままでは会社が潰れる‥‥‥なんとかしなければ‥‥‥」

焦るばかりで何の打開策もありません。

藁をもすがる思いで勉強会に参加をし、勉強会の一貫として工場見学をしたある会社との出会いによって一筋の光を見出せたそうです。

その会社の工場内は、機械やモノが効率よく配置されていて、無駄なモノは一切置かれていません。

床も天井も壁もピカピカに磨かれ、壁にはイラスト‥‥‥すべての工作機械には動物のイラストとニックネーム‥‥まるでテーマパークのような雰囲気で、何よりも、そこで働いている社員の方々がイキイキとしている‥‥‥‥この光景に衝撃を受け、「これこそが私達の会社が目指すべき理想の姿である」と直感したそうです。

そこからコンサルを入れ本格的な3S活動が始まります。

当初は「3Sで本当に経営改善ができるのか?」「邪魔臭いな〜」「そんな事をしている間に会社が傾いてしまうのではないか?」「3Sをしている時間があれば1つでも作業をした方がいいのではないか?」「3Sをやる事にどんな意味があるのか?」‥‥など、疑念が社内に渦巻いていたと言います。

疑心暗鬼の中、3S活動を進めて行く内に、町工場の取り組みとして、少しずつ話題や噂になり、ある時、松下電器から工場見学の依頼が来たそうです。

「自分達のやっていた事は間違いではなかったんだ」「あの松下電器がウチのような町工場に来る」‥‥‥

それ以降、社員達1人1人が本気で3S活動を追求するようになり、これまで国内外の企業約4000社が見学に訪れていると言います。

崖っ淵にあった町工場が、一つの3S活動を追求する事で存在意義のある会社に生まれ変わり、3S活動がその会社の「らしさ」と認知されるようになったのです。

その認知度から「この会社に頼めば間違いない!」との事で、新たな取引も徐々に増えていると言います。

また、今までは3K(きつい、汚い、危険)の最たる工場で、中々人材も集まらなかったそうですが、その認知度から「この会社で働きたい!」と、方向性や理念に共感してくれる人達も集まるようになり、以前とは理解度や熱意が雲泥の差で、その結果、仕事のスピード・精度も格段に向上したと言います。

これは立派なブランディングですね。

しかも何一つ費用は掛かっていません。

社長以下全社員で「‥‥‥‥らしさ」を追求しただけです。

3S活動はある程度、どこの会社においても行っていると事と思います。

しかし、それを本気で追求し続けて行く事で、ある時から他社との差別化が明らかとなったのです。

ブランディングとは体裁や見た目だけを整えるのでは無く、全社員が「‥‥‥らしさ」を本気で追求する‥‥‥‥‥‥これの良い成功例だと思います。

ピカピカの工場は最高の営業マン‥‥‥

3S活動により、「無理」「無駄」「ムラ」の3Mが解消され、作業効率が良くなり、時短や在庫の削減も実現し、業績も回復したそうです。

当初は3S活動が業績回復になるのだろうか?という気持ちも正直あったそうですが、上記のような結果を得て、今では「3S活動は会社を強くする習慣」として全社員が捉え、今も尚3S活動の「あく無き追求」をされているという事です。

 

 

私達の会社でも現在、再ブランディングの真っ只中です。

全社として「‥‥‥らしい行動とは?」「‥‥‥らしい業務とは?」

また、成長戦略と位置付けています事業部(monocoto事業部)におきましても再ブランディングとして、「‥‥‥らしい営業活動とは?」「‥‥‥らしいモノづくりとは?」を追求しています。

全体像を作成し、行動規範や手順書、活動計画を元に、活動・行動をする‥‥‥‥

そして、私達の強み・優位性を徹底的に追求して行く‥‥‥‥‥‥‥‥‥これが差別化・存在意義に繋がります。

それを続けて行く事で、やがて認知度が広まり、他社との違いが明確になって来る‥‥‥‥‥こういう事だろうと思います。

私自身も成長戦略事業であるmonocoto事業において、営業活動のフォローをすべく、最も重要である初動活動プロセスを徹底的に追求して行きます。

コーポレートサイトのリニューアルを行い、プロジェクトチームを編成して、monocoto事業の発信、新たなお客様や案件の獲得を目指すものです。

以前にもお話ししましたように、現代において、中小零細企業ほど、ブランディングをして、差別化を図らなくてはならない‥‥‥とお話ししました。

上述の会社の例を見ても分かって頂けたのではないでしょうか。

キーワードは「1人1人が本気で‥‥らしさを追求する事」‥‥そしてそれを「続ける事」‥‥‥‥これに尽きます‼