チームとしての部下育成

皆さん、こんにちは‼︎

今週は少し寒さも和らいできた感じがします。

気が付けば、もう2月も残す所あと僅か……
3月になると、季節ももう少し、春へと進む事でしょう。

寒さも、もう少しの辛抱ですね。

さて…話しは変わりますが、
先般、「職場チームで取り組む新入社員の育て方」という本を読みました。

最近、本を読む事も少なかったのですが、
今一度、
新幹線の移動中を利用して、特に人財共有や育成についての実務書に目を通すようにしています。

この人財教育・育成そしてそれに伴う評価制度については、企業の根幹に関わる所でもありますので、15年程前、随分と勉強をしたものです。

15年前は、丁度、
創業事業の衰退から事業転換を視野に入れていた頃で、
それまでの創業事業のやり方・考え方では事業転換したところで絵に描いた餅になる………
まずはそれを推進して行けるようなやり方・考え方を営業を中心に教育をしなければ………

という考えから私自身も上記のように「提案営業や人財教育・育成・評価制度」を独学し、数社のコンサルタント会社と提携をして、社員の方々にも多くの時間と費用を割いて学んで頂きました。

衰退事業で結果を出せ!…
というのは無茶苦茶な話しです。

まずは次のステージに向かう為の土台…基礎知識を身に付けてもらおうと考え実施したのでした。

本来、企業の利益だけを考えると、提案営業・新規活動が出来る人を採用して、
その人を中心に進めた方が企業としては早く結果が出せるのかもしれません。

しかしそれでは、今まで頑張って来てくれた方々のモチベーションが下がり、
衰退する事業の中で結果もでず、
そのまま評価制度を実施すると、給与は上がる事はありませんし、ボーナスも出せなくなってしまいます。

従って、今まで頑張っ来た人達が次のステージに進めるようにまずは勉強をしてもらい、
新たな取り組みの中で結果を出しやすくしてあげたい……

そして、評価制度の下、給与もボーナスも今まで以上に出せるようにしてあげたい………と考えたのでした。

経営者としては前者を選択するのがベストかもしれません。
当時のメインバンクからもそのような話しもありました……。

大手企業なら間違いなく前者でしょう。

しかし、中小企業の場合、社員は家族同然……
親であれば子どもに対する1番の願いは
「親が居なくなっても、自分でメシを食べれるようになってほしい」という事ではないでしょうか?

それと同様に、私も、与えられた仕事をこなす……既存顧客からの注文をこなす……
というだけでなく、各部署の人達が自ら能動的に仕事をし、結果の出せる人にしてあげたい……
と願うのです。

大手企業からすると、遠回りの判断ではありますが、必ず理解をし、力強く推進してくれる人達が現れると信じるのです。

そしてその人達がきっと新しい取り組みを成功に導いてくれるはずです。

上記のコンサルタントの勉強は、簡単に言うと、
今までの既存顧客からの「ご用聞き営業」から
「提案営業」への転換…

何故?提案営業が必要なのか?
そして、
どのようにして提案営業を行うのか?

というHow Toと、
加えて「顧客創造・育成活動」…
これをどのようにして行うのか?………

この2つの視点に対するレクチャーが殆んどの内容でした。

私達企業人は最終目的として営業利益という結果を出さなくてはなりません。

従って結果を出す事は何より重要です。

それと同様に、その結果までの過程(プロセス)も大事です。

原則として、評価制度は、
「結果」と「過程」を評価するものです。

上になればなる程、結果を重要視し、部下に対して過程の教育・育成がなされているか?を評価し、
若ければ若い程、結果も去る事ながらその過程のPDCAを重要視して評価をします。

言わば、結果は教える事は出来ませんが、過程は教える事が出来るのです。

冒頭の「職場チームで取り組む新入社員の育て方」にも同様の事が書かれてありました。

①結果を出す為の過程(プロセス)をレクチャーする
②そのプロセスを共有・平準化する
③其々に達成可能な活動目標を設定し、まずは自ら手本を見せてから実行させる
④目標がクリアになれば少し上の目標を設定し、実行させる

そして上司のポイントとしては以下の2点です。

❶育てる側が歩み寄る
私達が若い頃は、「先輩を見て盗め」というのが主流だったように思います。

しかしそれでは属人化してしまいます。

様々な業務や活動プロセスも期待値まで出来なければ、

何故?出来ないのか?
どうすれば出来るようになるのか?

育てる側が歩み寄らなければならないとされています。

❷KPTの観点で育成を振り返る
K(keep)……上手く行った事は続ける
P(problem)……上手く行かなかった事は改善する
T(try)……これから試して見る事にチャレンジをさせる

育てる側が上記の視点に立って、KPTの考えの下、部下と一緒に考え、指示を与える……この繰り返しにより部下は成長出来るとされています。

昔のように、放っておいたのでは駄目な訳です。
また、評論に終始するだけでも部下は育ちません。

これらの事項を参考にして、部下の育成に務めて頂きたいものです。

如何に教育をし育成して行くのか?は企業永続の根幹です。

「企業は人なり」……

使い古された言葉ではありますが、昨今身に染みてわかります。

上記のような育成がチームとして成されれば、人は幾ら採用しても大丈夫でしょう。

そして、それに伴いチーム力も向上し、組織としての結果に繋がるのです。