行政責任

皆さん、こんにちは! 私は今、中国の青島にいます。協力会社の工場竣工式に招待を受けて来ている訳ですが、建国60周年の記念日を間近にして何やら騒がしい感じがします。これから中国はどのような道を歩んで行くのでしょうか?

歩むと言えば、日本航空の今後も気になるところです。外から見ていると、アメリカのGMやクライスラーのように半ば自尊心やプライドだけが高く、時代の移り変わりに対応しきれず、最後は税金を当てにする。その様な体質に映ります。

自民党も同様ですが、体質改善ができず従来のしがらみの中だけではいずれ淘汰されてしまいます。日本航空の出発は、元々半官半民でしたので国にも責任があるのかもしれません。私はもし国に責任があるとするならば、間接的責任だと考えています。

間違いなく、経営責任は日本航空にあります。

私が国に責任があると云うのは、空港の在り方です。当然日本は島国ですので、外国との移動、交流はその多数が飛行機に依るものです。空港を建設したらおしまいと云うのでは、余りにも能がない気がします。空港建設は造るだけではなくその在り方までを未来志向的に捉えた国家プロジェクトでなければならないと思うのです。

韓国に仁川空港があります。韓国ではこれを国家プロジェクトと位置づけ、いまやアジアのハブ空港として路線便の本数、貨物量、観光客、乗り換えで利用する人数など群を抜いた活況を見せています。

日本からでも路線便がないとか価格が安いなどの理由からトランジェットで仁川空港を利用する人が急増していると聞きます。 先日も大阪府議会議員にこの話をしたところです。

関西空港をハブ空港にしたいのなら、極論で云うと離発着料金をゼロにする位の思いがないと無理だと…またそれは民間では出来ないことだから行政の仕事だと申し上げました。

今の時代、国であっても、会社であっても、何か作ればそれで上手く行くと云う訳にはいかない様に思います。まず、グランドデザイン、コンセプトなど時代の大局観を築き、そしてその中で何をどのようにに造るのか?を考えなければ、全てが場当たり的なものになってしまう様な気がするのです。