信頼関係

皆さん、こんにちは‼︎

私は今、東京に居ます。

今日の東京は朝から雨です。

しかも、時折、豪雨といった感じです。

都心での移動は電車の方々も多いと思いますので、この様な日は大変です。

また、これからの時期、都心においては、ゲリラ豪雨も発生しますので、暫く、折り畳み傘は必需品になりそうですね。

さて、話は変わりますが、昨日、なでしこジャパンが、強豪イングランドを撃破し、2大会連続の決勝進出を決めました。

しかし、その幕切れは何とも、あと味の悪い形となってしまいました。

なでしこジャパンの決勝進出は、喜ばしい事ではありますが、イングランドチームやオウンゴールをした選手の事を考えると、些か複雑な心境です。

どちらかと云うと、試合内容は、シュート数や決定機からイングランドの方に、武が有った様に思います。

結果は、日本に運があり、試合に負けて、勝負に勝った‥‥‥そんな感じです。

ゲームセットのホイッスルが鳴ると、相手のDF選手は、その場にうずくまり、立ち上がる事さえ出来ない様子でした。

チームメイトやスタッフに寄り添われ、漸くピッチを後にしました。

可哀想でもあり、微笑ましくもある瞬間だと感じました。

彼女自身、「してしまった事の重大さ」「不甲斐なさ」「申し訳なさ」といった感情が極まって、あの様な状態になったのだろうと思うのです。

彼女は、母国やチームメイトを思う気持ち、そして責任感‥‥これが人一倍、いや人の百倍ある人なんだと思いました。

そして、今まで、その思いの中で彼女が行って来た言動は、チームメイトやスタッフの信頼に十二分に足るもの‥‥‥だから、本人は立てなくなる程、憔悴し、周りもみんな駆け寄り、それを労わる‥‥‥そんな光景になったのだろうと思います。

イングランドでも、彼女を非難をする声は聞こえて来ません。

それが彼女の人となりを物語っています。

例えば、日本で云うならば、澤選手がオウンゴールをしてしまった‥‥‥こんな感じなのかもしれません。

恐らく、日本中、今までの澤選手の言動、実績、思いと云うものは、チームメイトも去る事ながら、私達にも届いていると思います。

「残念だけど、澤選手なら仕方がない‥‥‥」そんな風に思えると思うのです。

以前、サッカーワールドカップにおいて、こんな事件がありました。

南米の国だったと思いますが、今回と同じ様にオウンゴールによって敗退をしてしまいます。

そして、帰国後、その選手が殺されてしまったと云う痛ましい事件がありました。

事件の内容も全然分かりませんし、性質も全然違うと考えますので、単純な比較は危険ですが、私には、対照的に思えてなりません。

私も野球を少しやっていましたが、チームプレイである以上、1人のエラーで試合に負けると云う様な事は付き物です。

その場合、特に本人が開き直ったりしていると、「お前のエラーで負けたんやろ」とついつい腹の立つ感情が湧いて来ますし、ピッチャーをしている時、エラーをされたりすると「何エラーしてんねん」などと思った時もありました。

これでは、チームワークが良くなる事はないですね。

それは今思うと、頑張って投げてんのに‥‥自分が‥‥自分が‥‥こんな思いから来ていたんだと思います。

今思うと恥ずかしい限りです。

もう随分若い時の話です。

チームプレイは、「One  For All、All For One」‥‥これでなくてはなりません。

1人は皆んなの為に‥‥皆んなは1人の為に‥‥。

これは、私達、会社でも同様の事が云えます。

一生懸命仕事をしていても、ミスをする事はあります。

しかし、その場合、まずその本人は、イングランドのDFの選手の様に、自身の事は度外視をして、チームを思い反省をしなければならないんだと思います。

「自分はちゃんとやった」「いや、それは誰々のせいや」「いや、お客様が無理難題を言ってくるから‥‥」「いや、仕入先が悪い」「時間がなかったから‥」「人が足らんから‥」‥‥‥‥‥。

こんな話は良く耳にします。

イングランド選手の様な立ち居振る舞いが出来る人は少ないのではないでしょうか?

それでは、上司や周りから怒られるのがオチで、到底理解を得るには至りません。

人との信頼関係を築くには、「言動一致」「実績」「相手への思い」‥‥この3つが重要であると思います。

イングランド選手の様に憔悴しなさいと言っている訳ではありません。

本当に会社や仲間を思う時、自分に非の無い事を声高に言う前に、起こしてしまった事を反省し、「何故もっと、こう出来なかったんだろう」と、考えなければ、また同じ過ちを繰り返してしまいますし、その人の成長には結びつきません。

同じ過ちを繰り返す人は、「チームや仲間に、どの様にして貢献しよう」と考えが及ばなかったり、何かトラブルがあっても「自分は一生懸命やっている」と言ってしまう方が多い様に思います。

今回の女子ワールドカップを観て、相手の心を揺さぶる言動、考動を日頃から、積み重ね、周りとの信頼関係を築く努力を行かなければならないと改めて感じた次第です。

イングランド選手‥‥彼女なら、この苦境から必ず立ち直り、ひと回り、ふた回り成長して、なでしこジャパンに立ちはだかってくれると確信します。

そして、九死に一生を得た、なでしこジャパンは、前回、震災後の日本に勇気と感動を与えてくれた奇跡の優勝の様に、そして、イングランド選手の思いを胸に、再びワールドカップを勝ち取るべく全力を尽くして頂きたいと思います。