人づきあい
皆さん、こんにちは。
蒸し暑い日が続いていますが、お変わりはないでしょうか?
この週末、大阪は雨模様みたいですね。
また、九州地方では局地的な豪雨に見舞われていると聞きます。
どうぞ、呉々もご注意をなさって頂きたいと思います。
さて話は変わりますが、先般「人づきあいの流儀」という小冊子を目にしました。
当然ですが、この世は、人と人の関わり合いで成り立っています。
人との交わりを無しに生きて行く事は出来ません。
その出会いの良し悪しよって、人生が大きく変わる時もあります。
家族、友人、知人‥‥学校、職場、ありとあらゆる場所で人と人が交わり、そして、それぞれの人生を歩んでいるのです。
従って、人との付き合い方の重要性はいうまでも無い事です。
今回は仕事における「人づきあい」にフォーカスをして、筆者の記述を基に話を進めて参りたいと思います。
筆者曰く、仕事においては一流と言われる人とお付き合いをした方が良いと言われています。
その方が自身を成長させてくれる良い出会いが多いという事でしょう。
私も日頃から仕事での付き合いについて考えている事は、兎に角、自分にない才能やスキルを持った方とお付き合い出来る様にしたい‥‥‥平たく言えば、自分より頭の良い人と親しくなろうと、常に心掛けています。
しかし、そうは思っていても、相手のある事です。
私に興味が無いのに、その人が自身の貴重な時間を使って会ってくれる訳はありません。
特に若い時はそうです。
私の経験談を少しお話しします。
私が27歳の頃です。
それまでの事業では、会社として今後の成長がないと考え始めた時でした。
会社の中では誰もその意味が分からず、社内で相談や議論をする事が出来ません。
となれば、私の考えが正しいのか?間違っているのか?も分かりません。
そこで、まず身近な同業者の方々に話を聞いて貰う事にしました。
しかし、残念ながら同業者では満足な答えが得られませんでした。
業界内での話に終始する事が殆どだったのです。
当時は、異業種との人脈もありません。
「これはもはや同業者だけでは駄目だ。色々な方々に話を聞かせて貰わなければ‥‥‥さて‥‥どうするか?」
そこで、本を貪り読み、様々な会合、講演会に出掛け話を聞く様になります。
そして、やがて銀行主催の経営者セミナーに参加をさせて頂く事になりました。
当時のセミナーは社長方が殆どで、20代は私を含めて2人、あとは50前後の方々で、当社とは比べ物にならない位の会社を経営されておられる方々でした。
「流石に場違いなセミナーに来てしまった」と当初は思いましたし、誰も親身に話を聞いてくれません。
月に1回のセミナーでしたが、食事会や飲み会、ゴルフなどにも積極的に参加をする様にし、その中で、少しずつ話が出来る様になっていったのを思い出します。
当時は必死だったので、その必死さも、親ほど違う経営者の方々から見ると「何とかしてあげよう」と心を動かせて頂いたのかもしれません。
その方々からお話をお伺いするに連れ、「やはり自分の考えは間違っていない」という確証が持てる様になり、当社の改革を半ば強引に断行して行く事になったのでした。
そのセミナーは9年続けましたが、一流の人達との出会いが私に勇気を与えてくれました。
その経験から、自身が成功者でなくても‥‥会社規模が小さくても‥‥学歴がなくても‥‥年が若くても‥‥「一流と言われる方々とお付き合いをさせて頂けるんだなぁ」と思いました。
やはり人対人なのです。
自身のひた向きな姿勢、思い、考え、態度が、どの様な立場の人であれ、その人の心を動かす事に繋がるのだと教えられました。
筆者は人づきあいのポイントとして次の様に言われています。
1.人脈づくりに失敗する人は、影響力のある人に打算的に近づく人。
2.最も親しくなれる人は、相手が喜ぶ事を何よりも最優先して考え実行の出来る人。
3.一瞬の名刺交換が一生のご縁を築く生命線だと意識をして行動をしている人。
4.メールではなく、会えるタイミングがあれば、すぐに飛んで行ける人。
5.積極的にコミュニティーに所属したり、講演会やパーティーへ参加をしたりする人。
6.誘われたら断らない人。
7.ひた向きで邪念のない人。
この様な所をポイントとしてあげられています。
また、人づきあいを広げて行く上で、「一度、あの人に紹介してあげよう」と思わせる様な人がおられます。
この様な方は当然、人脈の輪が広がって行きます。
紹介をしてもらいやすい人にも特徴があると、次の様に筆者は言われています。
1.強い信念、志をもっている。
2.邪念がなく、素直に実行する。
3.謙虚で優しさを感じさせる。
4.嘘をつかない。
5.いつも笑顔でいる。
こんな感じです。
私は、人づきあいとは自分の鏡だと思っています。
従ってまず、自身が心身共、成長して行く事が一番のポイントかもしれませんね。
最後に、徳川家の剣術指南役であった柳生家に伝わる家訓をご紹介させて頂きます。
「小才は、縁に会って縁に気づかず
中才は、縁に会って縁を生かさず
大才は、袖すり合った縁をも生かす」
昔から、「袖触れ合うも多少の縁」という言葉があります。
ご年配の方々からは、良く聞かせて頂いた言葉でもあります。
現代は、インターネット、メール、ラインなどSNSが発達し、便利な世の中になりました。
しかし、人と人が触れ合う事、ここからしか何事も生まれないと思います。
どうか、良い出会いを‥‥‥。
一期一会、人との出会い、大事にして行きましょう!