中国視察

私は今、中国に来ています。(写真は香港です)約2年ぶりです。今回は香港の展示会を視察すると云うことと、香港周辺の都市シンセン、トンガン、スワトウを視察して仕入先開拓や市場視察を行うと云う目的でやって参りました。

展示会においては、昨年の十分の一位の規模になっていて、出展企業も少なく、来場者もまばらと云った感じです。経済成長を順調に遂げている中国と言えども、この度の金融不況に端を発した経済の混迷が色濃く出ているのが現状で、愕然としました。

一方、周辺の都市や企業も何十社か視察しましたが、やはり受注数量は激減しているようで一様に危機感を持っていました。中国経済は私達が考える以上に深刻なのかもしれません。私が知る限りここ数年の中国では考えられない状況が起きているように思います。

ただ生産を依頼すると云うことから考えると、不況化で受注が減っている為、価格もロットも交渉がし易い状況にはあると思います。私達においても今回の訪中で大きな利益改善がなされる可能性を得ることが出来ました。

売上が大きく上がらなくなって来た日本国内にあって、まず手の内にある売上の利益改善が急務であると思われます。

今、企業の取り巻く環境は市場、経済、政治、顧客動向によって瞬時に状況は変化しています。青天の霹靂と云ったようなことが都度起こるのです。これが時代なのです。だから私達は右往左往するのではなく、課題にしっかりと対応し、その解決策を見いだし、それをスピードを上げ実行して行くと云う繰り返しを短期的にはしなくてはならないのです。

又その場合、共有の問題意識と各々が主観性を持ち合わせ、事に臨まなければなりません。

今回の中国出張において感じたところ、景気の回復には今しばらく時間がかかるような気がします。皆さん、しっかり対応して参りましょう!